夏スーツのジャケットなしはマナー違反【恥ずかしくない着こなし紹介も】
2024/05/092024/06/09
監修者:テーラーJizi アトリエ縫製職人 山根
社会人1年目は夏スーツの着こなしに迷いますよね。
「暑いけど脱いでもいいのかな?」と思うこともあるはず。
基本的にはジャケットを脱ぐのはマナー違反です。
しかし、ジャケットを脱いでよい場面も。
数百人のお客様の仕立てや、日本トップレベルのブランドの監修をしてきたJiziが、マナー違反にならない夏スーツの着こなしを紹介します。
この記事を読むことで、社会人1年目でも「恥ずかしくない夏スーツの着こなし」ができるようになりますよ。
本格的な夏が来る前に知っておけば、周りの同期とは違う目で見られるかもしれません。
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夏スーツのジャケットなしはマナー違反【恥ずかしくない着こなし紹介も】
夏スーツを着用する場合、ジャケットなしはマナー違反になる場面が多いです。
ここでは「なぜマナー違反といわれるのか」を知っておきましょう。
ジャケット着用は礼儀だから
ビジネスの場では「ジャケット着用=礼儀」として認識されています。
スーツの本場であるイギリスでは「シャツ=下着」として認識されており、下着を隠すためにジャケットを着る必要がありました。
「華麗なるギャツビー」という映画では夏なのに、汗を流しながらスーツを着ているシーンがあります。
日本でそこまでしてジャケットを着ていると、変な目で見られることもあるかもしれませんね。
しかし、スーツの本場ではジャケットを脱ぐことは下着姿になることなのです。
その名残として日本でも「ジャケット着用はマナー」といわれています。
だらしなく見えてしまう
シャツ姿はジャケット姿よりもだらしなく見えてしまうものです。
シャツの生地はジャケットの生地よりもシワがつきやすく、手入れをしていない雰囲気が強調して見えるためです。
「ジャケット姿とシャツ姿の人のどちらが仕事ができそうか?」
と聞いてみたらほとんどの人が「ジャケット姿」と答えるでしょう。
ジャケット姿には重厚感や責任感も感じるため、仕事ができるように見えますね。
夏でもジャケットを脱いでよい場面
とはいえ、暑すぎてジャケットを脱ぎたくなるときもあります。
下記の状況は仕事中でもジャケットを脱いでもよいでしょう。
移動中や昼休憩などひとりのとき
ひとりで通勤したり休憩したりしているときは、もちろんジャケットを脱いでもよいでしょう。
ただし、上司が同席している場合は脱がないほうが無難です。
気の知れた取引先との打ち合わせ
仲のよい取引先と打ち合わせをする場合も、ジャケットを脱いでOKです。
「スーツはサラリーマンの戦闘服」とも言われているため、戦闘態勢を解除する意味も込められている行為になります。
より打ち解けて打ち合わせができるかもしれませんね。
ただし、新卒の場合は取引先との関係が浅いため、何回も顔を合わせて仲良くなるまでは、脱がないほうがよいでしょう。
会食で取引先と打ち解けたいとき
取引先との会食で打ち解けたいときも、場合によってはジャケットを脱いでOKです。
先述と同じく、ジャケットを脱ぐことは戦闘態勢を解除する意味のため、お互いにシャツ姿のまま会食するほうが打ち解けやすいです。
ただし、自分から先にジャケットを脱いではいけません。
相手よりも先に脱ぐと失礼になる場合もあります。
必ず目上である相手が脱いだら、こちらも脱ぎましょう。
特に新卒の場合は自分から脱ぐことは控えたほうがよいですね。
夏スーツでジャケットを脱ぐ場合の注意点
夏にジャケットを脱ぐ場合は、注意したい点があります。
脱ぐ前に下記の項目は大丈夫かチェックしましょう。
シャツ姿でもカッコよくいるために必要な項目ですよ。
ワキ汗は染みていないか
夏のシャツ姿はワキ汗染みに要注意です。
ワキ汗が見えていると爽やかさが半減し、不潔なイメージを相手に植え付けてしまいます。
取引先との関係性を良好にするために、不潔さは不利なためインナー着用がおすすめです。
インナーといっても普通の白インナーではなく、下記のようなベージュでカットオフのものが、透けにくく重宝しますよ。
(カットオフ:生地端が切りっぱなしになっているが、ほつれ防止処置がされているもの)
ジャケットがシワになりやすい
夏用の薄いジャケットは、脱いでそのままにしておくとシワが付きやすいです。
再び着るとシワシワになっていて、見た目が悪くなることも。
そうならないように「シワになりにくいジャケットのたたみ方」を覚えておきましょう。
シワになりにくいジャケットのたたみ方
5秒でできる簡単なたたみ方です。
下記が素早くできるようになると、スマートなビジネスマンに見えますよ。
1.両肩に両手を入れる
2.衿を立てて肩同士を合わせる
3.片方の肩に被せる
4.腕に掛けて持ち歩く
半袖シャツはおすすめしない
「そんなに暑いなら半袖シャツを着たらいいじゃないか!」
という声も聞こえてきそうですね。
しかし、半袖シャツはおすすめできません。
下記のようなデメリットがあるためです。
・夏しか着られないためコスパが悪い
・男らしく見えない
・冷房などで寒くなったときに対応しにくい
・ジャケットの袖口からシャツが見えない
(ジャケットの袖口から1cmほどシャツの袖口が見えたほうがバランスがよいとされている)
長袖シャツは1年中着られますし、腕まくりをするのも男らしくカッコいいですよね。
臨機応変に対応できる長袖シャツで1年中過ごしましょう。
デキるビジネスマンに見える快適な夏スーツとは
スーツは基本的に「春夏用」と「秋冬用」の2種類は持っておきたいですね。
下記の項目に気をつけることで、快適に過ごすことができますよ。
通気性のよい生地
快適なスーツは通気性のよい生地選びが重要です。
ポリエステルで糸の密度が高い生地だと、蒸れてしまい快適さとは程遠いでしょう。
ポーラやトロピカルと呼ばれる、ウール100%で密度が詰まっていないものがおすすめです。
通気性がよく、品のある生地感のため夏にピッタリ。
ウールは天然のエアコンとも呼ばれ、湿気を吸ってくれるため夏にこそピッタリな素材ですよ。
シワになりにくい生地
先述のようにジャケットをたたむこともあるため、シワになりにくい生地がおすすめです。
特に夏は湿気も多いためシワになりやすいですよ。
シワになりにくい生地の見極め方は、生地を握って離してみましょう。
明らかにシワが付きやすい生地は避けたほうが無難です。
Jiziでおすすめしている生地は下記の「HARRISONS Spring Ram」です。
密度が詰まっておらず、生地に張りがあるため握ってもシワになりません。
実物を見にお気軽にご来店ください。
夏に快適な裏地の仕様
ジャケットの裏地の仕様には3つあります。
春夏のジャケットには背抜きか半裏を選びましょう。
総裏は裏地で覆ってあるため、湿気が逃げにくく暑い傾向がありますよ。
総裏
総裏は文字の通りすべてに裏地が付いています。
主に秋冬のジャケットに見られる仕様です。
背抜き
背抜きは背中の裏地が半分になっている仕様。
背中が蒸れにくく、春夏におすすめです。
半裏(7分裏)
半裏はこの中で一番涼しいとされる仕様です。
オーダーメイドで選べるのであれば半裏にしましょう。
パンツのヒザ当てを取る
スーツのパンツには、太もも部分に裏地がついている場合があります。
これを「ヒザ当て」もしくは「ヒザ裏」と呼びます。
汗をかくと、この裏地が太ももに貼り付いて非常に不快です。
オーダーメイドでヒザ当てを取れるのであれば取りましょう。
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